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公務員のキャッシュフロー表の作り方【基本編】

将来のお金の流れを把握するキャッシュフロー表の作り方を、公務員向けに具体的な数字と事例を交えてわかりやすく解説します。

目次

キャッシュフロー表とは

キャッシュフロー表は、将来の「収入」「支出」「貯蓄残高」を年単位で一覧化した表です。住宅購入・子どもの教育費・老後資金など、大きなライフイベントを数字で可視化することで、「このまま生活を続けると老後に資金が不足する」「住宅ローンを組んでも教育費を確保できる」といった判断ができるようになります。

キャッシュフロー表を作る目的は「将来を予測すること」ではなく、「今の行動を変えるための材料にすること」です。

公務員がキャッシュフロー表を作るべき理由

民間企業の会社員と比べて、公務員の収入は比較的予測しやすいです。昇給のペースや退職金の目安が明確なため、より精度の高いキャッシュフロー表を作ることができます。

一方で、以下の点を見落としているケースが多いです。

  • 退職後の収入急減:現役時代の給与から、退職後は年金のみに切り替わる
  • 共済年金の実際の受取額:思ったより少ない場合がある
  • 退職金の税負担:一括受取か年金受取かで税負担が大きく異なる
  • 子どもの教育費のピーク:大学進学時期に支出が集中する

こうした「見えにくいリスク」を数字で把握するためにキャッシュフロー表は有効です。

公務員が把握すべき主な収支項目

収入側

項目内容
給与手取り共済掛金・所得税・住民税控除後の実収入
配偶者収入パート・フルタイムなど状況に応じて
退職金勤続年数に応じた退職給付額(一括 or 分割)
共済年金(老齢年金)65歳以降に受け取る年金額
国民年金65歳以降(場合によっては60歳から繰上げ)
副収入・資産運用収入NISA・iDeCo等の取り崩しを含む

支出側

項目内容
生活費(食費・光熱費等)月15〜20万円が一般的な目安
住居費家賃またはローン返済額+修繕積立
教育費幼稚園〜大学まで子ども1人あたり1,000万円超
保険料共済掛金+民間保険料
老後生活費夫婦2人で月22〜25万円が目安
医療・介護費70代以降に急増する傾向

キャッシュフロー表の作り方(ステップ)

Step 1:現在の家計収支を把握する

まず「今月いくら入ってきて、いくら出ていくか」を正確に把握します。家計簿アプリや銀行明細を使って、1〜3ヶ月分の収支を確認しましょう。

Step 2:ライフイベントを年表に書き出す

結婚・出産・住宅購入・子どもの進学・自分の退職など、今後予定されるイベントを年表形式で書き出します。「何年後に、何にいくら必要か」を整理することがキャッシュフロー表の土台になります。

Step 3:収入の推移を予測する

公務員の給与は昇給カーブが比較的明確です。在職中の給与推移・退職金・年金額は、勤務先の共済組合や人事担当に確認するか、ねんきん定期便を参照します。

Step 4:支出の推移を予測する

子どもの進学タイミングや住宅ローンの返済期間に合わせて、支出が増減するポイントを特定します。教育費・住宅費・老後医療費の3つが支出の大きな山になりやすいです。

Step 5:年別の収支と貯蓄残高を計算する

年間収入−年間支出=年間収支を計算し、前年の貯蓄残高に加算していきます。貯蓄残高がマイナスになる年(赤字転落)がないか確認します。

公務員特有の注意点

退職後の収入ギャップ

多くの公務員は60歳定年退職後、65歳まで年金が満額受け取れません。この5年間は退職金の取り崩しや再就職収入で生活することになりますが、この期間の資金計画を見落としているケースが多いです。

退職金の受取方法で税負担が変わる

退職金を一括で受け取る場合、「退職所得控除」が適用されるため税負担が軽くなります。一方、年金形式で受け取ると「公的年金等控除」が適用されますが、他の年金と合算されて税負担が増えるケースもあります。どちらが有利かは個人の状況によって異なります。

共済年金の実際の受取額

「共済年金があるから老後は安心」と思っていても、実際の受取額が想定より少ないケースがあります。ねんきん定期便や共済組合の年金試算を早めに確認しておくことが重要です。

キャッシュフロー表の改善ポイント

作成したキャッシュフロー表で貯蓄残高のマイナスが見つかった場合、以下の対策を検討します。

  1. 収入を増やす:副収入・配偶者の就労・NISA運用など
  2. 支出を減らす:固定費(保険料・通信費・サブスク)の見直し
  3. 教育費の準備:学資保険やNISAで早期に積み立てる
  4. 退職タイミングの調整:65歳まで働くことで年金受取額が増える
  5. 住宅ローンの繰上返済:退職前に完済することで老後の支出を減らす

まとめ

キャッシュフロー表は一度作って終わりではなく、ライフイベントのたびに更新していくものです。特に結婚・出産・住宅購入・子どもの進学など家計が大きく変わるタイミングで見直すことをおすすめします。

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